島前高校ってどんな学校?

最初に

島根県立隠岐島前高等学校ってどんな学校?

このサイトを訪問している人は島前高校のことを調べていてちょっとは知識がある、でももっと情報を知りたい、という人が多いのでははないでしょうか。

情報収集に必死になる。1年前は私もそうでした。サイト管理人のよしだゆーいちろーです。2019年4月、うちの息子が島留学して島前高校に入学しました。

5年位前に従事していた会社がソーシャルビジネス支援やまちおこし、シティプロモーションなんかをやっていてなんとなく見知っていた海士町。日本の最先端で凄いんだ、というようなぼんやりした情報しかインプットされていませんでしたが頭の片隅に残っていました。それから折に触れ海士町の名前を聞くことがあり、そのうちに島前高校のことも知るように。

うちの息子(3人男兄弟の長男)が中学に入り高校進学を検討しなければならない時期にさしかかっても一向にやる気を見せない(見えていなかっただけかも・・・)なかで、もしかしたら普通に進学(都立高校や私立)するよりももっと彼にあった高校生活があるのではないかと思うように。改めて島前高校の事を思い出し、調べ始めたのが中学二年生の時期だったと思います。

離島を前面に出して話をすると拒否反応もあるかなー、と、最初は珍しい寮生活の学校があるよ、というところからスタートしたところ意外と乗り気に。その後は中三の6月に東京で開催された地域みらい留学での学校説明を聞き、あれよあれよという間にヒトツナギ部の旅行、オープンスクールと突き進んでいったのでした。

進路を決めきれなかった息子の心をググッと掴んでしまったのは間違いなく学校説明会で校長先生の話であり、魅力化プロジェクトの先生のプレゼンに引き込まれたからでした。

島根県立隠岐島前高等学校ってどんな学校?

ここで管理人が「○○な特色があって、○○な学校です!!」と歴史や成り立ち、教育の特徴をお話できれば素晴らしいとは思うものの。。。まだ息子を送り出して2ヶ月、正直分からないことも多かったりします。

ですのでここではメディアやブログで島前高校のことがよーく分かるサイトをご紹介させていただきます。

ダイヤモンド・オンライン

少子化が急速に進むなか、全国各地で学校の統廃合が進んでいる。そんななか、廃校の危機にありながら、たった8年で全生徒数が2…

greenz.jp

高校生が、学校の授業の一環で地域に繰り出す。地元の人と交わる。さらには海外にまで飛び出す―。 そうしたリアルな体験を通じ…

灯台もと暮らし[もとくら]|これからの暮らしを考える情報ウェブメディア

灯台もと暮らし[もとくら]は、これからの暮らしや生き方を見つめ直すきっかけが載る情報ウェブメディアです。…

AERA dot. (アエラドット)

2030年。あなたの子どもは何歳だろうか。ちょうどこの頃、社会の中核を担うのは今の中高生だ。AI(人工知能)の進化で仕事…

島前高校のホームページは更新頻度がスゴイ!!全国から学生が集まるからこそITを使った情報発信には力を入れているようです!

島根県立隠岐島前高等学校

隠岐島前高等学校は地域創生の一翼を担う高校です。『グローカル人材』の育成を目指して、地域でも世界でも学べる多様な機会を提…

学校だけで完結しない学校

上記で紹介していただいたサイトをじっくり読んでいただければこの海士町にある島前高校にどのような特色が分かると思います。

そのうえで管理人目線でどのような学校なのかをお話させていただくとしたら、

「学校だけで完結しない学校」

ということになるかもしれません。人口2300人、信号1つにコンビニもないこの海士町では、人と人が繋がらずに生活していくことは出来ません。それは高校生であっても同じことです。ふつうであれば人口減少や過疎化はウィークポイントになるはずですが、海士町の皆さんは受け入れざるを得ない未来とせず、自分たちで未来を切り開いていく道を選択した。

その中心となる施策が高校の魅力化プロジェクトだった訳です。だからいまも高校生たちは海士町のみなさんに受け入れて頂き、ともに学び、時に教えを乞いながら様々な体験をさせてもらっています。

私の高校時代はというと・・・地域の皆さんと関わり合う機会など全くありませんでした。一丁前に反抗期も迎えていましたから、地域の人どころか親ともロクに話をせず、大好きな仲間とラグビーばかりやっていました。だから極端に言えば家と学校の中での社会生活のみで生きていたわけです。

高校生という豊かな感受性を持ったこの大切な時期に、全国から集まった多様な価値観の同世代の仲間と共に生活し、IターンUターンで移住してきた都会と田舎の両方の良さを知った人々に刺激を受け、島の住民の皆さんからはチャレンジ精神と忍耐力を3年間という時間をかけて学ばせてもらうことが出来る環境がこの島前高校なのです。

送り出す「親」として

息子の進学先を人に話すとよく聞かれます。

「寂しくないの?」「心配じゃない?」

うん。寂しくないわけないし、心配じゃないわけないです。島留学生が自宅に帰ってくるのはGW、夏休み、年末年始、春休みの年4回。東京から島まで最短10時間くらいの距離ははっきり言って遠いです。

でもね、「寂しい」とか「心配」っていうのはこちらの問題であって、島留学をしている彼らの問題ではない。

本人が望んだ学校に毎日が楽しいと言って通学し、刺激ある生活で滅多に連絡も寄越さない状況を親として感謝して受け入れる以外あるでしょうか。

当たり前にこの状況が成されているわけではなく、全国から生徒が集まっているにも関わらず毎日何事もなく過ごせているのは学校職員はじめ、関係者の皆様のご支援があるからということを日々感謝しています。

高校進学先として島前高校を検討されている保護者の方にとっては大きな悩みの部分でもあると思います。しかし、この離れは子どもにとっても親にとっても新たな成長のステージと考えて前向きに受け入れていくのが良いと思います。

ネットの情報だけではなく、実際に関係者の話を聞いてみる、イベントに参加してみる(海士町関係のイベントは東京で月一くらいでやってたりします)など能動的に動いていくのがよいでしょう。小さな町だからこそ、本気になればいろいろな人とご縁を繋ぐことが出来るはずです。

>進学を考える君へ。送り出す保護者様へ。

進学を考える君へ。送り出す保護者様へ。

このサイトを見てくれている皆さんは、きっとこの島から少し(かなり?)離れているマチに住んでいるんだと思う。島留学という決断が、人生の大きな財産になることを願っています。チャレンジする君に、幸あれ!!

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